読書の記録
- Yuka Shindo
- 6月27日
- 読了時間: 3分

みなさん、好きな本のジャンルってあると思いますが、
私はノンフィクションやルポルタージュが好きで、ついそのジャンルばかり読んでしまいます。
好きな作家は沢木耕太郎さん。
『テロルの決算』や『オリンピア』は、刺激的でした。
一番好きな本は、ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』です。
この本は、私にとって芸術というものの根本的な意味に気づかせてくれました。
若い頃の感想の書き込みがあって、定期的に読み返します。
姜尚中さんの『在日』も印象深かったです。
そして最近、年に一度だけお会いする尊敬するあるお姉さまにすすめられて、塩野七生さんの歴史書を読みました。
『ルネサンスの女たち』
『愛の年代記』
まるでその場にいたかのような文章に引き込まれました。
『ワイルド・スワン』は、いつも一緒に演奏するピアノのお友達が「きっと好きだと思うよ」と贈ってくれたもの。
仰る通り、ビンゴでした。
20代前半、第二次世界大戦や満州についてずっと興味をもって学んできました。
はないちもんめっていう、芝居の台本を勉強しなくちゃいけなくて…、それはそれは、辛い芝居だったんです。
『ある憲兵の記録』『悪魔の飽食』などは今でも鮮明に思い出せるほど、衝撃を受けた本です。読んでいてとっても辛かった。それは、自分にもある、人間がもつ罪深さに知ることになったからです。
そして今回、その後の中国の歴史も、『ワイルド・スワン』であらためて深く知ることができました。
苦しみや闘いのなかで今の中国が形成されていったんですね。
そこには善悪を超えた「理由」があると感じます。
すべてに通じて言えることは、
人間がその人自身を作っていくのには、必ず理由があるということ。
大きな理由には、国や教育形態の影響があり、小さな理由には、家庭環境、どんな人と関わって生きてきたか等あると思います。
私は、誰かをすぐに信じることも、すぐに疑うこともしません。
見えているのは、その人の一面にすぎないからです。
決めつけずに、その人がどんなふうに「そうなっていったのか」を考えるようにしています。
すごく優しい人も、すごく意地悪な人も、
少し優しい人も、少し意地悪な人も
色んな性格を併せ持つ人も、
そうなるまでの何かがあって、今があると思います。
そういうことを考えると、
自分がどんな環境に身を置いて、
何を見て、何を気にして生きていけば、
なりたい自分になれるのか、
本を通して、少しずつ学んでいます。
久しぶりに真剣に文章書いてみました😅
やっぱり伝えることのプロフェッショナル、作家さんはすごい!
由香
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